ロープウェイですぃすぃすぃ~っと登るとすでに標高1600mm,気温は薄手の長袖で丁度いい位。
旭岳もすっきりと見えています。僕は登山のたびに雲や雨に見舞われるのでこれだけで嬉しいです。
さてここからは700mほど平坦な花畑を歩いて姿見の池まで向かいます。ロープウェイで森林限界を超えているので生えているのはハイマツやチングルマなどなど。
チングルマの紅葉が始まっており非常に綺麗。去年の黒岳登山でも見事な綿毛が見れましたが,旭岳の方は数が段違い。
白く見えるぽつぽつが全部綿毛です。エゾオヤマノリンドウと入り混じって一面に生えています。
15分ほどで姿見の池に到着,ここまでは姿見の池周辺(姿見平)の姿見散策コースで,登山客以外の観光客も歩く遊歩道。ここから先は本格的な登山道になります。
旭岳はかつての噴火で山体の一部が崩れて大きくえぐれており,登山道はそのえぐれの向かって右側に沿うようにして伸びています。えぐれた部分は地表から火道までが浅いため硫黄臭のある蒸気が噴出しており壮観。
…と姿見駅の解説板に書いてありました。
興味本位でやってみた斜めの合成。大きくえぐれたフチを歩いているのが分かるかと思います。
青空と雲海の間を登っていくのは最高ですね。
登り始めて2時間ほどで山頂2290mに到着。姿見駅との標高差は700m弱なので,標高差の割にあっさりと登れた印象です。登りっぱなしでロスが無く,歩いた分だけ標高が上がっていくので謎のお得感がありました。
山頂で乾杯。
残念ながら山頂につく頃には薄くガスがかかってしまい,山頂からの眺めは途切れ途切れ。なんとか晴れ間を見計らって写真を撮る感じ。
晴れると旭岳から奥に連なる大雪山系が見渡せます。ここから黒岳の方へ縦走していく人が多かった印象。
旭岳ロープウェイで入山,黒岳ロープウェイで下山する人は黒岳の石室(山小屋)でテン泊するのが主流のようです。大きなザックを背負った人がちらほら見られました。
山頂でお昼を食べ,1時間ほど360°の大パノラマを期待してガスが切れるのを待ちましたが結局根負け。11時くらいから下山を開始。
北海道の山はもうすっかり秋,ナナカマドが綺麗に色づいていました。
帰りはガレ場をガツガツ下って1時間ほどで姿見駅に到着。そこから姿見平を1周した後にロープウェイで下山しました。総走行距離は10kmくらいで,1日の行程としては丁度いいかなーと感じます。
ちょうど去年の今頃黒岳に初登山して1年が経ちましたが,その間に低山の日帰り,テン泊,富士山弾丸とのらりくらり山登りにハマってしまったような感じです。これからは関東付近の山も気温が下がって登りやすくなってきますし,紅葉目当てにまた丹沢や奥多摩,群馬の方へも行ってみようかと思っています。あとは冬の雲取テント泊とかができれば今年は御の字かなぁと。
おまけ
キャンプ場内で見つけたキノコの三兄弟。
-- c l o s e